目の前の課題に飛びつかない

ある程度規模のタスクをやるとき、目の前に見つけた小さな課題にすぐ取り掛かってしまうことが多い。最初の内はすぐに進捗が生み出せるのだが、実は後ろに大きな課題が待ち構えていたということがよくある。

いざその大きな課題について考えてみると、それまで小さな課題に対して積み上げたアプローチが全くの筋違いだったり、タスクサイズを過小に見積もっていたことに気づく。

逆に、自分が思う仕事のできる人というのは、この課題発見能力が非常に高いことが多い。彼らは、課題を与えられてすぐに、遥か後ろに控えている手強い課題に気づくことができるのでいつも感心してしまう。これが俗に言う視座が高いということなのだなと思う。

なぜ、自分はそのような高い視座を持てないのかというと、大きなタスクに取り掛かると少しでもはやく安心感を得たくなってしまうからだろう。

大きくて複雑度の高いタスクであればあるほど、そのタスクに立ち向かうのを恐れて、手っ取り早く進捗を生み出したくなってしまうのだ。

じゃあどうすればこの課題発見力を鍛えることができるのかというと、手を動かす前にまず解決までの道筋を考える、ということに尽きる。コンサル業界でよく言われていることだが、まずは何を考えるべきかを考える時間を設ける。

進捗が出ない期間を恐れない勇気を持つことが大事だ。